外来診療でおこなわれている強化療法
外来患者さんについては診療時間が限られており、そのため短時間で要領よく説明し、理解してもらい、治療に役立てていくことが必要になる。そのためこの強化療法は1つの武器になる。原則は簡単である。要点は治療にプラスに働く要因を同定し、それを強化していくのである。また治療にマイナスとみなされるものは中止あるいは減らしていくように努めてもらう。
治療にプラスに働く要因としては薬を適切に用いること、ゆっくり休養をとること、気分転換をすること、問題をうまく解決する方法を見つけること、必要があれば環境を変えてみること、笑ってみること、自分のペースでやることなどである。
また治療にマイナスになる要因としてはくよくよすること、必要以上に無理をすること、悲観的になりすぎることなどである。
うまくいかない場合はプラスに働く要因を見つけ実行してもらう、あるいはマイナスに働いている要因を取り除くようにしてもらうことである。
それができない場合はどうすればできるのかを医師が提案するか、患者さんに考えてもらう。
強化療法は薬物療法・支持的療法・サイコエデュケイション・環境調整などと組み合わせて用いられる。