現在、病院の受付窓口での本人確認には健康保険証が利用されている。しかしながら保険資格の有効性をすべて確認できるわけではなく、資格喪失後の保険証での受診やそれに伴う過誤請求が多数発生している状況である。それを解消すべく国が進めていこうとしているのがオンライン資格認定である。

そこに登場してくるのが、まさしくマイナンバーカードである。現在の普及率はわずかに9.6%といわれている。しかしこれを機会に一気に増やしたいと目論んでいると思われる。

ただし、どうしてもマイナンバーカードは出したくないという人やカードを忘れてしまったという人のために、健康保険証でも確認を可能にする方法をまずは作っていく模様である。そのために現行の世帯単位の保険証ではなく、個人単位の保険証にしていくことが決まっている。そしてそれを元にして、支払基金と国保中央会が資格履歴を一元管理するという。

しかしいずれにせよ、医療機関の窓口での対応が大変になってくることだけは確実のようである。

湘南こころのクリニック