笑える本
泣ける本は素晴らしいが、笑える本は貴重である。
というより「笑える本なんてあり得ない」と思っていた。しかし、どっこい有ったのだ。出会いは1年前ぐらいになるが、本屋で本を物色していたときだ。今まで見向きもせず素通りしていたコーナーで「平塚にいるんだから、平塚を舞台とする本も読んでおいた方がいいな」とふと思ったのである。そして手にして購入した。
作者が「謎解きはディナーのあとで」を書いた人とわかり、さらに興味を持ったせいもある。
読んでみてビックリ。笑えるのだ。何がというと、登場人物同士の会話がまるでギャグなのである。そして語り手の語りまでユーモアに満ちあふれている。それでいて低俗に堕することなく一流のストーリーを展開して見せてくれている。
彼の本はあっと読めるが、少しずつ少しずつ、寝る前の30分の楽しみとして、私の気持ちをほぐすものとして使わせていただいている。
湘南こころのクリニック