うつ病の障害年金診断書の記載に関しての不可思議
うつ病は様々な経過をたどる。大概は悪化しても治癒に至るが、中には慢性化し中等度以上で遷延化する例、あるいは完全寛解となるが再発を繰り返しその間は全く正常な例{ただし再発の間隔は人により異なり、数年の人もいれば、数十年の人もいる}、またある程度よくなるがうつ状態が軽度に残る例などがある。
一般に障害年金診断書は初診より1年6ヶ月後および現在の状態で受給の可否および等級が決定する。うつ病の場合、時期により正常から重度まで幅広く推移していくのでその時の状態しだいで判定に大きな差がついてしまう。従って年金受給が当然もらえそうな人がもらえなかったり、また逆の場合もときにありえるという訳である。きまりと割り切ってしまえばそれほど悩むこともないが、もらえなかった人には{かわいそうだな}と思わざるをえないし、逆の場合には{本当に運が良かったね}と思うこととなる。
ところで1年ぐらい前から等級の判定の仕方が変わり、より厳しくなっています。今まで受かっていたような人が現実には受からなくなっています。これも運なのかあるいは時代の流れなのか?もらえなかった人には気の毒ですが{じゃあ、また具合が悪くなったときに再申請しましょう}と答えるしか取り敢えずはできません。財政の悪化を盾に弱い物いじめが徐々に始まっているのかなとつい勘ぐりたくなります。