心に響く言葉~最近読んだ本の中から
天台宗、大阿闍梨 酒井雄哉さんの言葉をまとめた「一日一生」と「続・一日一生」の本から、なるほどと感心したありのままの言葉をそのまま抜粋してみました。
1 < みんなさ、背伸びしたくなるの、ねえ。自分の力以上のことを見せようと思って、ええかっこしようとするじゃない、だから、ちょっと足元すくわれただけでもスコーンといっちゃう。自分の身の丈に合ったことを、毎日毎日、一生懸命やることが大事なんじゃないの。人間から見た偉いとかすごいとかなんて、仏さんから見れば何にも変わらないから。>
2 <「こんなことやって何になるの」とか「こんなことやってもしょうがない」なんて思わずに、どんなことでも一歩づつやっていけばいいんだよ。たとえば、突然何もかも失っちゃったとしても、「もういっぺん出直すぞ」と思って、取り組んで、コツコツ、コツコツとやっていけば、また10年ぐらいして振り返ったときには、よう生き延びたなあ、いまこんだけの生活ができる力がついたなあ、と思えるくらいのところに行っているよ。>
3 理の道: たとえばのはなし 木には木のしごとがあり 草は草のやくめがある どんなに背伸びしても 草は木にはなれないだろう
木のままで 草のままで お互いが助け合うこと それは人間社会でもおなじだと思う
世の中で生きるということ それはひとりの力ではとてもむりだ
お互いの立場をよく理解し みとめあいながら生きてゆけば 毎日がたのしく あかるく暮らせるはずだ