本当の愛って存在するのか?
本当の愛にかなり近い愛といえるものは存在すると思う。
それは母親の子に対する愛だと思う。生物学的に本能に近いものだから、相手に見返りを求めないし、一途である。しかしながら現実的には虐待のニュースがテレビで報道されることがたびたびあるように、一部の親子ではそうでもなさそうである。
恋愛はどうであろうか?なかなか本当の愛に巡り合うのはむずかしいことだと思う。なぜって、いろいろの事情で恋愛ができない人が多いのである。例えば、相手が見つけられない人もいるだろう。好きな人がいても相手が好いてくれるとは限らない。つきあっても自分の思うような人でなかったりする。だから、恋愛が成就するのは多くの人にとって奇跡的なことである。
日本では自由恋愛が世の趨勢となっているが、モテる者は美男美女ばかり。自由恋愛社会は厳しい格差社会といえるのである。しかし彼らとて恋愛はお互いのエゴがぶつかるところでもあり、すんなりとうまくいくものでないことはバラエティー番組などでよく耳にするところである。
ところで診療をしていて思ったことは、次のような人は結婚に向かないということである。どういう人かというと「ギャンブル癖のある人」「異性関係にだらしのない人」「金使いの荒い人」「暴力をはたらく人」「働かない人」「人格的に問題のある人」などである。しかしどれか1つあっても、それ以外のところでカバーできる何かをもっている人は別である。