当院が扱う主な科目はこころの病気について診療を行う精神科、ストレスなど心因性の身体の症状を診療する心療内科で、以下のような病気、症状が含まれます。
病名一覧
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うつ病
主にストレスが原因となって発症する代表的なこころの病気。
気分が落ち込む、眠れない、食欲がないなど心身両面における生理的反応が2週間以上続くものですが、効果的な薬による治療を行います。
気真面目な人がなりやすいといわれていましたが、ストレス社会ではうつ病人口が増えています。 -
パニック障害
人混みや交通機関の中などで、パニック発作(息苦しさ、めまいなど)を起こすもの。
発作が起こるのを不安に思うあまり(予期不安)、外出できなくなる(広場恐怖)など、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。 -
適応障害
症状はうつ病とほぼ同じで、軽度の鬱病との区別がむずかしい。
うつ病の診断基準にあてはまらず、ストレスが原因で幅広い心身の不調を訴え、ストレスが原因で仕事、学校、家事などの日常生活、社会生活に影響が及ぶ場合、適応障害と判断されます。 -
自律神経失調症
めまい、疲労感、頭痛、微熱などの、いわゆる不定愁訴を症状とするもので、実際には内臓などの身体的異常はないものの、自律神経の機能が低下すると発症します。
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社会不安障害(あがり症、赤面症)
人間関係一般において、コミュニケーションが苦手であったり、人前で緊張して苦しくなったり、スピーチができなくなるなどの症状があります。
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不眠症
文字通り、眠れないこと。寝つきが悪い(入眠障害)、寝た気がしない(熟眠障害)、朝早く目がさめてしまう早朝覚醒、寝ている間に目が覚める(中途障害)などの症状がありますが、治療には薬が効果的です。
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統合失調症
従来、分裂病とも呼ばれていた心の病で、幻聴・幻覚というメインの症状のほか、神経過敏やうつ状態によって話ができないなどの症状があります。
治療法としては、薬物療法、作業療法などを行うことで改善をはかります。 -
強迫性障害(強いこだわり)
鍵をかけたか何度もチェックする、何回も手を洗うといった繰り返し行為をせずにいられなくなるのが症状で、日常生活に支障が出てくるほどになると病気とみなされます。
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認知症(物忘れ)
物忘れがひどくなったり、暴言をはくなどの症状が出るが、まわりの人が気づく場合が多いです。最近では脳外科などとの連携で治療に当たることもあります。
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産後うつ
一人で育児を行っている女性に多く、産後のホルモンバランスの乱れから、うつ病同様の症状のほか、家族に愛情を感じない、育児放棄などの症状がみられます。うつ病と同じようなチェックを行うことから診断が始まります。
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ひきこもり
自宅や自室にこもって、長期間、社会活動に参加しないのが「ひきこもり」であるが、そこに何らかの精神的因果関係、症状が見られることから、ひきこもりも精神科で扱い、診断・治療します。
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その他
アルコールや薬物などの依存症、人格障害、学習障害、発達障害、てんかんなど、さまざまな病気が、精神科および心療内科の守備範囲に含まれます。
診断方法
主にうつ病の場合、チェックリストによる診断を行い、軽症(なんとか普通に日常生活が送れてはいるが、つらい気持ちを抱えている)、中等症(仕事や家事などができなくなり、日常生活を送ることがむずかしい)というような段階を見極め、診察に移ります。