精神科医の診察方法は身体疾患をみる方法とは異なっている。

まずその状態が精神疾患なのかどうかを吟味するわけだが、必要があれば内科医や脳外科医への診察が必要になる。

次に精神疾患であれば臨床診断を行っていくわけであるが、その際状態像・状況因・重篤度を主に問診等により調べていくことになる。

状態像とはうつ状態・躁状態・幻覚妄想状態・興奮状態・昏迷状態・不安状態などを表す言葉である。

状況因とは内因・心因・外因言い換えれば素因によるのか、ストレスによるのか、薬物性のものなのかどうかをみていくわけである。

重篤度は生活機能の障害の程度・自己コントロールのレベルを判断していく。

ある程度の診断がついたら{すぐに診断がつかないこともある}、次は治療をどうしていくかである。

本人が何を望んでいるかで治療の方法は多少変わってくる。勿論医師の意見も述べるが本人の同意を得ながら進めていくのが通例である。

薬を使っていくのか、どういう種類の薬を使っていくのか、継続して通院していくのか、診断書が必要なのかどうかなどの確認を行っていく。

湘南こころのクリニック