神奈川県精神神経科診療所協会講演会より
7月5日は神奈川県精神科病院協会との合同講演会が催された。専門医に必要なポイント集めで出席したわけだが、そこで貴重な話を聞くことができた。
昭和大学の講師の方が以前、東京都で行っていた行政指導の内幕を聞くことができたのである。そこでビックリしたのは「通院精神療法は患者さんとの話のやりとりを記録しただけでは不十分で、精神療法的なことをおこなったかどうかという内容がわかることが必要」と言われたことだった。これには「参ったなあ」と思ったが、質疑応答の席で協会会長から「実際どういうことを書いたらいいのですか」という質問があり、「1行程度でいい。患者さんには何か言うでしょう。そういうことが書いてあればいい」とのことでほっとした。そして私は7月7日の診療日からカルテの一部に次のようなことを追加していくことにした{心がけていくことにした}。
すなわち現在の状況についてのコメントやどういうアプローチを行ったかについての記録である。
例えば「現在落ち着いており、支持的な対応をした」とか「やや不安定であり、病状の説明をおこなった{psychoeducation}」とか「再発防止のためストレス対処法について話した」とかである。
毎回毎回、書き続けるのは大変かなあとも思うが、3日坊主にならずに続けていこうかなあと思う。