精神科クリニックでいうところの{一般}と{専門}とは
精神科のクリニックでは精神疾患のすべてを診てもらえるわけではない。通常どこでも診てもらえるであろう病気は{一般}、一定以上の専門知識なり経験を有しないと診られないような病気は{専門}として分けて区別することがある。
{一般}と呼ばれるものは何かと言うと、うつ病圏の病気{わざわざ圏といったのはうつ病ではないが、その近縁の病気も含むということである}、神経症圏の病気{神経症は死語であるがわかりやすいので使わせていただく、不安障害・強迫性障害・身体表現性障害など}、ストレス関連障害{適応障害など}、統合失調症圏、躁うつ病圏の病気が入る。
なお{専門}と呼ばれるものは、児童期にあらわれる病気{主なものは発達障害}、老年期にあらわれる病気{主なものは認知症}、パーソナリティー障害、不眠症以外の睡眠障害、摂食障害、アルコール依存症、薬物中毒性障害{主なものは覚醒剤}などである。
一般の精神科クリニックでも認知症やアルコール依存症の人をみることはあるが、病状が軽い人や安定している人であることが多い。
なお{一般}に該当する人でも、重症で、外来での治療が困難で、入院が必要な場合には、精神科病院に紹介することがある。