国際疾病分類改訂の要点と国内適用の見通し~日本医事新報より
世界保健機関WHOは今年6月に約30年ぶりとなる国際疾病分類の大改訂をおこない公表した。この疾病分類ICD-11は来年2019年5月に世界保健総会で承認された後、2022年に発効される。
国内適用については厚労省によると来年5月の承認後1~2年後になるとの見通しを立てている。多分、実質的には2022年からとなるであろう。
精神疾患に関してはICD-11第6章でとりあげられ「精神、行動又は神経発達の障害」の項目に含まれている。
今までと異なるところは{不眠症、過眠症、睡眠関連障害など}は第7章「睡眠・覚醒障害」の項目となり、{性機能不全や性別不合:トランスジェンダー}は第17章「性保健健康関連の病態」の項目に収められており、精神疾患の枠組みから外されていることである。まあ、当然の成り行きとも言えるであろう。
湘南こころのクリニック