自宅から診療所まで車を走らせていると、あるポスターが目に留まった。そこには KONO TARO と書かれていた。平塚市・大磯町を基盤とする政治家である。

なぜこんなことを言い出したのかというと、数か月前に朝日新聞紙上で「日本人名の英語表記を、姓を先に、名を後にするように推奨する」との記事が出ていたからである。アジアでは中国も韓国もそのようにしており、自国で表現している言葉をわざわざ欧米風に言い換える必要がそもそもあるのかということなのかもしれない。

しかし、小学校のときより「英語では名が先」というふうに教え込まれている私にとっては「日本語と同じ順番で話してもいいのだろうか」とつい頭をよぎってしまうのだ。

昨日、ニュース番組でテレワークの様子がテレビに映し出されていた。たまたまNTTコミュニケーションズの社員の名前が英字で映っていたのだが「あっ、姓が先だ、やっぱり。」と複雑な思いで見入ってしまったのである。

言葉は小さいときからの習慣で、小学校の時から変えていかないと無理なのかもしれないなと思ったのである。

湘南こころのクリニック