WHO高官の発言にビックリ
今や、新コロナウィルスの話題でもちきり。仕事柄、テレビのニュースには目を離さないようにしているが、数週間前のWHO高官の発言には「エ?」と思ってしまった。
1つめは、マスクをしても全く意味がないと言い切っていたことである。多分、ウィルスは通常のマスクでは通過してしまうからということであろう。しかし新コロナウィルスは飛沫感染で感染するということだから、マスクは飛沫をブロックしてくれる有意義な武器となる。100%とは言えないかもしれないが、かなりの割合をシャットアウトしてくれるのは間違いない。ただし、万全ではないから、できるだけ人には近づかないに越したことはないであろう。
もう1つ気になったのは、「テスト、テスト、テスト」と連呼し、あたかも検査が最も大事なように言っていたが「早期発見、早期治療」ができればいいのだが、治療法がない時にそれをやると「陽性者」を病院に向かわせてしまい、病院での対応がむずかしくなると、逆に院内感染を広げてしまうきっかけになってしまうことが予想されるのである。日本医師会はそれをわかっているのか「風邪の症状が出ても、自宅で待機していてください」「症状がひどくなったときは保健所に連絡してください」と通知しており、これをきっかけに重篤な感染者の追跡調査ができるようになったといえるのである。
今後、早期治療ができるようになれば、早期の検査は必ず必要になってくる。ちなみに新インフルエンザ対策の目玉として政府は200万人分の「アビガン錠」のストックをしていたというのに宝の持ち腐れになってしまった。市場に流通していないと必要なときに必要な分だけ使えない。マスクも政府が買い取ると言ったが市場には全く供給されない。1週間に1億枚生産すると胸を張っていたが、1週間に国民1人あたり1枚しか行きわたらない計算である。マスクは感染予防のために使い捨てにするのが通常ということが果たして分かっていないのではないかと勘ぐってしまった。
それにしてもマスクや体温計や手指消毒器が全く手に入らない{ストックで対応しているが}。それに加えトイレットペーパーやティッシュペーパーなどが品薄である{あちこち回ってやっと手に入れているが}。
日本経済・世界経済に暗雲が垂れ込めてきている。これでK-1はやってくれたが、近い将来、首都封鎖にならないことを祈っている。そして半年後にはV字回復を願っている。多分、画期的なお薬が出てくると信じたい。