老後の楽しみ
人生60年の時代には定年まで働いて、後の人生は自分の好きなことをして余生を過ごすことが世の常であった。しかし人生80年いや90年ともなると、先立つもの{お金}や健康{病気}などの不安が頭をもたげてくる。年金だけでは生活が成り立たない場合は厳しい現実が待ち構えている。
一般に個人事業主{私もこの中に入る}は国保加入者であり、定年はなくいつまでも働けるが、年金はかなり低く抑えられており、老後の不安はサラリーマン以上といえるかもしれない。だから、働けるうちは長く働く人が多い。しかし病いで倒れてしまったら、老後の楽しみはいっぺんになくなってしまう恐れもある。仕事が何よりも楽しいという人ならそれでいいが、老後の楽しみを少しでも考えている人なら、年をとったら働く時間を多少は減らし、残りの時間を自分のために使っていくのが望ましいであろう。趣味や楽しみがない人は早めに楽しめるものを見つけたほうがいいだろう。かくいう私もその部類に入るのかもしれないが。
湘南こころのクリニック